1.カードでないオブジェクトのタイプ行と文章変更効果

カードでないオブジェクトには、タイプ行は存在しない(CR200.)
それはカードの部分ではあるが、特性ではないからだ。
文章変更効果は「タイプ行の文章」を修正する(612.1.)
つまり、カードでないオブジェクトの各種特性は文章ではあるが、タイプ行は存在しないので文章変更効果によって変更されることはない。
しかし、ルール文章は変更されるので、結果的に能力は修正されることになる。

つまり、《瀬戸際からの帰還》によって出された《非実在の王》のトークンに「人間→イリュージョン」となるように《人工進化》を適用しても何の意味もない。
逆に「イリュージョン→人間」とすると他の人間は呪禁を持ち+1/+1修正を受ける。

#612.2aにはトークンのクリーチャー・タイプの変更が出来ると書かれている
#他の条項のみで判断すれば「それが出来ない」という結論ができるので、これはルールの矛盾である

#解決法は単純。612.1.を「タイプ行に書かれている文章」→「クリーチャー・タイプ、サブタイプ、特殊タイプ、色指標を示す文章」と明示するだけである。

(修正)
色指標はタイプ行の文章ではなかったようです。
失礼しました。

2.《ヴォルラスの多相の戦士》のルール
前回色指標の導入と共に更新されたが、よく考えてみるとおかしい。
612.5. あるカード(《ヴォルラスの多相の戦士》)には、あるオブジェクトが他のオブジェクトの「すべての文章」を持つと書かれている。これはそのオブジェクトの文章欄とタイプ行にある文章だけでなく、カード名、マナ・コスト、色指標、エキスパンション・シンボル、パワー、タフネスの文章も変更する。
残念ながら、色指標はもとからタイプ行に書かれている。
よって何も記述する必要はない。

#前者が正しく修正されているとした場合の指摘である。

(追記)
こちらも全体的に自分が間違っていたようです。
「CR200.1.に色指標が存在しない」という単純ミスが問題なだけでした。
失礼しました。
(追記終わり)

3.《Whippoorwill》

飛んでないクリーチャーとして有名な《Whippoorwill》だが、珍しい問題を抱えている。
(中略)When the creature dies this turn, exile the creature.
クリーチャーが死亡したらそれは戦場にないので最後の記述が無意味になっている。
正しくは《王を葬る鎌、アンサイズ》を参考にして「exile that card」だろう。

コメント

nophoto
らぁ
2011年10月7日20:13

2について反駁

> A color indicator is a circular symbol that appears to the left of the type line on some cards.
と「タイプ行の左」に書かれることがある、と位置をいっているだけで、色指標はタイプ行には含まれていないと思います。(「タイプ行のうちの左の部分に」という意味ではない)


特殊タイプ、カード・タイプ、サブタイプの書かれているあの枠が「タイプ行」なら、エキスパンション・シンボルもタイプ行に含まれてしまうわけで。

BOOOT
2011年10月11日11:01

200.1.に「色指標」というカードの部分はありません。
……ということが根拠だと思っていたのですが、200番台の項目を見ているとここが抜けだ、と考えたほうがいいみたいですね。

本文修正しておきます。
私的ありがとうございました。